劇的ストーリー!! 3年目連続のレッドブルエアレース観戦記!
今年も開催!
レッドブル・エアレース 千葉大会!!
世界選手権として世界を転戦して年間ランキングを争う、空のF1と呼ばれるモータースポーツ! プロペラ機が超絶なスピードで旋回・ターンしながらコースを飛びタイムを競う競技。
そんな大会に日本人、室屋選手が参戦中!
当然、注目は室屋選手!
3年連続の日本・千葉での開催となる今年も行ってきました!
なんだかんだで3年連続見に行ってることになりますね(^^;
でも実は、このエアレース、そうそう毎年毎年、開催地になるとは限らず、3年連続なんてむしろ珍しいことだ、なんてこともどこかで見た気もします。
そんな、去年、おととしの日記はコッチ↓
去年は、劇的!!
室屋選手の自身初優勝で幕を閉じた千葉大会!
今年、2017年シーズン、第3戦としての開催の千葉大会。
室屋選手、
今年は前の第2戦で優勝を果たしての凱旋と、いい流れ!
しかも前日の予選では4位!
さて今年は?!
去年の千葉大会の優勝もあって、
「期待しすぎちゃいけない!」って解ってても、いやがおうにも期待しちゃう!(>_<)
で! そんな今年の大会、先に言ってしまうと、
昨年以上の、劇的な・ストーリーの濃い! 圧倒的な展開!!
すごい流れでした!
そんな、2017 RedBull Air Race in Chiba!
今日はそんなブログ・観戦記!行ってみよ~!
【 日曜決勝 ラウンド オブ 14 】
今年は、決勝日のみの観戦!
会場の浜に到着! いい天気!
海の上に設定された、千葉大会のコース。
エアレースでは、空気で膨らませたパイロンの間や周りをプロペラ機が飛んでいきます!
千葉ではそのパイロンが海上に設置。海岸に沿うコースを飛行機がスタート時で、約370 km/hで飛んでいく! その姿は見てるだけでもテンションが上がる!(^^)
ちなみにエンジンは、空冷・水平対向6気筒の9,000cc
回転数はMax 2,700rpmに制限されているらしいです。
さて、ブログ主、なまもの、4月まで千葉に住んでいたので知ってはいるのですが、そして、野球好きの人で千葉マリンスタジアムっと言えば思いつくかもしれませんが、
千葉・幕張の海岸は風が強い!!
この日も風は強く、いかにも飛行に影響しそう!
そして、この風が、のちのちの劇的な展開を生んだのでした!
(っと素人なまものは解釈してますwww)
いよいよ決勝の時間が近づく!
ラリーでいう所の、ゼロCar、コースの安全チェックを行う飛行が開始!
奇麗なスモークを引きながら、パイロンを抜けていくチェック飛行の機体!
バーティカルターン(縦の180°ターン)
決勝に向けての期待とテンションもUp Up!!
青空が広がる中、いよいよ決勝スタート!!
ここで大会のフォーマットを書くと、レッドブルエアレースは全戦を通して3ラウンドで優勝を争う仕組み! その流れは、
- 「ラウンド・オブ・14」 ここでは14人のパイロットが前日の予選タイムをもとにした組み合わせで、1対1でタイムアタック! 予選タイムの遅い選手が先、早い選手が後攻で飛んで、タイムの速い選手が勝ち上がり!
- 「ラウンド・オブ・8」 7人の勝ち上がった選手+ラウンド・オブ・14で敗れた選手のうち最もタイムの速かった選手(= Fastest Loosere) が、14の結果をもとにして再び1対1のマッチアップ! 4人が勝ち上がり! (そして、このファステスト・ルーザーがこの大会効いてきます!)
- 「ファイナル・4」 最後のステージ! 勝ち上がった4人がそれぞれ飛んで、そのタイムの順で表彰台・優勝が決定!
その最初、ラウンド・オブ・14が開始!
最初の組の対戦が始まる!
そして、さっきまでのチェック飛行とは明らかに違うスピード感!
やっぱカッチョイイ!!!
飛行機って見てるとなんでこんなにテンション上がるんやろうってほど! 男の子ですからね、動く乗り物が好き!
ラウンド・オブ・14 2組目! いよいよ室屋選手が登場する組み合わせ! 予選でタイムの速かった室屋選手は後攻。
対戦相手のペトル・コプシュテイン選手からタイムアタック開始!
他の選手の機体とは違う、ユニークなデザインの翼! まるでスノボードのデザインみたい?!
なかなか良さげなフライトでタイムをまとめて来たコプシュテイン選手。
そのタイムは遠めに見える会場のスクリーンを双眼鏡で見ると、タイムは55秒5~6ぐらい? っと見える・・・
前日に行われた予選と照らし合わせてみても、早くて54秒台、遅いと56秒台っというのが相場だったことを思うと・・・
「これ、そこそこにいいタイムなんじゃない?!」
開催地は日本・千葉、当然のことながら母国開催な室屋選手を応援する人たちが圧倒的多数の会場内。ちょっとばかし、「大丈夫やろうか」っという空気が広がるのを感じる・・・(>_<)
先攻の利を生かしてプレッシャーをかけて来ました!
時間を置かず、後攻・室屋選手の出番!
ドキドキが広がる空を、飛びぬけていきます。エンジン音が近づくにつれて、見ているこっちの鼓動まで早くなってくる! こっちまで緊張してくる!!www
スタートゲートが近づいてきて、
「スモーク・オン!!!」
「出てる!!! 今年はバッチリ! スモーク出てる !!!」
スタート前の会場に、まずは安堵感が広がる。その感じが隣の人・前・後ろの人からも伝わってくる!!!
なにせ、去年の大会では、このラウンド・オブ・14で、スモークの装置の不調でスモークが出ず!! なんと、1秒のタイムペナルティーを食らった!
それでも勝ち上がったわけですが、それを知っている観客からは、
「まずはスモークが出た!」ってことですら安心材料!w 安堵感が広がるわけで!
いよいよ、スタート/ゴールゲートを通過してタイムアタック開始!!!
場内放送もヒートアップ! 観客も祈るような目で空を見上げ、機体を、その挙動を追う!!
「これはなかなかいいか?!」
「いや中間計測は?!」
ドキドキしながら遠め目のスクリーンを見る・・・
「赤だっ!! (x_x)」 負けてるっ!
レースでは途中経過も楽しめるように中間計測があって、それがコース映像の端に表示されるんですが、それが対戦相手に勝っていると緑で、負けていると赤で、そのタイム差とともに示されます。
遠目やからタイム差は分からないものの、赤ってことは現時点で負けてるってこと!
でもまだ、一つ目の計測点、縦180°をひとつ終えたばかり!
月並みな言葉以上に本当の意味で「勝負はここから!」
3連続パイロンのシケインにゲート7の大きく回り込む水平180°ターンが勝負どころ!!
どうだっ!!!
・・・
まだ赤だ!!! :(;゙゚'ω゚'):
祈る!食い入るように見る! 会場の視線が、自分の視線がクギ付けになる中、フライトはつづく!
大きなミスやふらつき慌てた感も、風のあおりも無いように見える! ライン取りも無理はなさそう!! オーバーGも無い!
つぎの計測!! 祈れっ!!
・・・
キタッ!! 緑やっ! ( >д<)
ここで逆転!!
タイム差は分からないけど終盤にきて逆転したよう! いけるか? 勝ち上がり?!
最初のステージでは終わってほしくない!!
最後の山場、2回目の上方宙返り、180°バーティカルターンをクリア!!
そして、ゴールを飛びぬける!!
タイムは?! タイムはどうなった?!!!!!
会場が、スクリーンと場内放送を待つ! ヒリヒリした空気感が支配・・・
幕張の海岸に一瞬の間が広がる・・・
そして・・・
キターーーーーッ!!!
緑の掲示!!! ヽ(゚∀゚)ノ
コプシュテイン選手のタイムとそして母国開催のプレッシャーを跳ね返して、まずはラウンド・オブ・14 勝ち上がり!
終わってみれば、
室屋選手 ; 55.590秒
コプシュテイン選手 ; 55.597秒
その差は、なんとわずか 0.007秒
この差、距離にするたったの70cm!!!!とのこと!
なんとも際どく激しいマッチアップの末の勝利!
後からの室屋選手のコメントによると「自分が遅かったのではなく、コプシュテイン選手がいいフライトをした」。
それも頷けるのが、そのコプシュテイン選手のタイム、ラウンド・オブ・14で6番目の速さ! そう、堂々のファステスト・ルーザー=最速の敗者だったという事実。
14の中でも高いレベルの中での勝負だったってこと!
結果、室屋選手・コプシュテイン選手がともにラウンド・オブ・8へと駒を進めることになったのでした!
そのあとも続く、1stステージの戦い。14ではあまりペナルティーが出ることは無く、そして順当に、予選で早かった選手の方が勝ち上がって、8人が決定! 次のステージへ!
14と8の間には時間が少しあって、モーターパラグライダーとか水上パフォーマンスがありーの、展示飛行があってっと、そのあたりを楽しみながら、今度はラウンド・オブ・8です!
【 風がその存在感を示し始めた、ラウンド・オブ・8 】
迎えたラウンド・オブ・8
ラウンド・オブ・14から時間が経過して明らかに風が強くなっている!
8の最初のチャレンジャーは室屋選手!
が、その直前にも風で煽られたバーティカルターンのパイロンの一つが倒されてしまい修復作業に入る。パイロン調子が悪い?
上空で待機に入っていた室屋選手、待機時間が長くなったんじゃないか?
「これでリズムが崩れたりしないか?」
そんな不安が頭をよぎる・・・
変わり始めたコンディションの中、ラウンド・オブ・8 スタート!!
室屋選手の機体がアプローチラインに入る!
そして、
スモーク・オン!!
よし!! 今回もスモークはOK!! 今年はそのトラブルは無さそう!!!
室屋選手、スタートを切る!!
14の時と比べてパイロンが風で押されて曲がっている・・・
フラつき、操舵の修正はあるか?
バーティカルターン・シケインっと機体が疾走! オーバーGでのDNFは無さそうっ!
今回は先攻の室屋さん。 タイム差の赤・緑は掲示されない。
自分から最も遠い場所・ゲート7を通過・・・ ここから大きく右ターン・・・
って、んんっ! 機体が揺れる! 慌ただしい操舵が入った?!!!
コース上では海から陸側へと風が吹いている。
その強くなってきた風に進路を乱されたのか、やや陸側から海側へと進路を修正したように見えた機体。
挙動の乱れに、周りの観客からもどよめきが起きる。
「今のは大丈夫だったか・・・?」
パイロンヒットはしていない。
が、どうだ、パイロン通過の時、前後左右の水平は取れていただろうか?
ペナルティー? そんな不安が頭をよぎる・・・
そして不安は的中してしまうことに・・・ (;_;)
インコレクト・レベル!
機体が10°以上傾いた状態でパイロン通過!
ペナルティー2秒!!!
スクリーンに赤字が表示される!
落胆とため息のような空気が広がる会場。
あからさま会場の空気感が変わる、それが手に取るように感じられる・・・
ある意味、一体感www
それでも、フィニッシュまでは持って行かないと!
今日は、風が強い!!
ありふれた言葉ながら、なにが起きるか分からない!!
それ以上のペナルティーは無くフィニッシュ!
タイムは、56.964秒!
レースにタラレバは無い・・・が、ペナルティーの2秒が無ければ54秒台・・・
風が強まる中、55.590だった14からタイムを上げてきていたのに残念(>_<)
これは、きまってしまったか?
55秒前後のコース設定のなか、2秒はイタイ!
そんなフライトを受けて、後攻;マット・ホール選手のフライトが始まる。
彼のラウンド・オブ・14でのタイムは55.459秒。室屋選手の14より好タイムで上がってきている。しかも2秒のペナルティー。 安全に飛べばほぼ確実に勝ち上がれてしまう・・・
スモーク・オンッ!
奇麗にまとめて行くように飛ぶ青い機体。
遠いながらに見えるスクリーンは、当然ながら緑掲示
マット・ホール選手リード!
雲が広がり始め、光量が落ちて来た空をバックに順調なフライト!
「さすがにペナルティーが有ってはムリか・・・」
そしてフィニッシュ!!
それでも遠目に見えるスクリーンを双眼鏡で覗く・・・
緑掲示・・・
・・・
んっ・・・ぬ? オレンジ?
オレンジ色の表示、意味するところは?
Under Review ・・・そう「審議中」
いったい?!
しばしの沈黙・・・ ヒリヒリ・・・
そして・・・
赤の表示!! +2秒のタイムペナルティー!
そう対戦相手マット・ホール選手にも同じく2秒のペナルティーが出た!!
それはつまりその瞬間、室屋選手の勝ち上がりが決まったということ!
まさかの逆転勝利で決勝進出!
完全に諦めモードに入っていた観客席。一瞬、何が起きたのか理解できず、リアクションが遅れる。もちろん自分もwww
「・・・???」っという感じ(^^;)
でもワンテンポ置いて勝利を知り、弾けたように歓喜の声が上がる! 笑顔が乱れ飛ぶ! 予想だにしない形ながら、再び会場に熱が戻ってきた!!
どうやら、最後の最後のバーティカルターンへのパイロン通過時、水平でなく上昇しながら入って行ってしまったよう。
ほんと、何があるか分からんもんです!
こんな感じで始まったラウンド・オブ・8、
終わってみれば8人中2人が+2秒ペナルティー、2人がオーバーGでの失格。
風が強くなったためか、14と違い攻めた戦略に出たのか、すこし荒れた展開。
とんだラッキーもあっての勝ち上がりでFinal 4進出です!
【 役者がそろったFinal 4!! 】
いよいよやってきました Final 4!!
ラウンド・オブ・8からはほとんど時間をおかず始まる決勝!
ここでは1対1でなく4人が飛んでそれぞれのタイムで順位が決まる。
そのFinalのコンディション、
日も雲で陰って、しかも、あからさまに、風が強くなってる! そのうえ、風向きも少し変わって完全に横方向からの強風。
これは、なかなかタイムをまとめ難そうなコンディション(丁寧な前フリ!ww)
はたしてどうなるか?
そのFinal 4、進出した選手はというと、
「2番飛行 ペトル・コプシュテイン選手」
あれ?!っと思いました? そう、ラウンド・オブ・14で室屋選手と対戦した14のファステスト・ルーザー。8に勝ち上がった最速の敗者は、そこでは勝利! Final 4 へと駒を進めてきたのでした。
そう思うと、0.007秒差だった初戦がいかに激しい戦いだったとうのがうかがい知れる。
Rn.⑭ 55.597秒 Rn.⑧ 55.732秒
「3番飛行 マティアス・ドルダラー選手」
昨年の年間チャンピオン・そして今シーズンも2戦ともFinal 4へと進出している強敵!!
室屋選手が優勝した今年の第2戦では、先に飛んでタイムを残した室屋選手を追うも、攻めすぎたかパイロンヒットでタイムペナルティー。そんな前戦からの流れを汲んでしまっている相手。ストーリーが繋がりすぎている!!!
Rn.⑭ 55.805 秒 Rn.⑧ 55.333 秒
「4番飛行 マルティン・ソンカ選手」
今年の2戦終了時点でのポイントリーダー! 今シーズン1勝。これまた強敵!
タイムで見れば圧倒的に安定していて且つ早い! 今日も2本とも54秒台とノリにノッている! 持ちタイムで言えば圧勝、思うに優勝候補の筆頭!
ドルダラー選手が今年の因縁なら、ソンカ選手はある意味去年からの因縁!
去年の千葉大会のFinal 4。 2番目で飛んだ室屋選手のタイムに、4番目のフライトで挑んだソンカ選手。中間計測までリードするも最後の最後のバーティカルターンで逆転され2位に終わっていた。優勝は室屋選手。
年間ランキングの面からも、今年こそはっと燃えているハズ?!
Rn.⑭ 54.787 秒 Rn.⑧ 54.900 秒
そして1番目に飛ぶのが我らが
「室屋 義秀 選手」
ぎりぎりのタイム差だったラウンド・オブ・14、ペナルティーも有って薄氷を踏むような勝利だったラウンド・オブ・8。
千葉大会2連覇と、今シーズン2連勝を目指し、プレッシャーのかかる母国・日本千葉大会を勝ち上がってきた!
Rn.⑭ 55.590 秒 Rn.⑧ 56.964 秒(ペナルティー2秒)
昨年の勝者 母国の室屋、敗退から一転の最速の敗者 コプシュテイン、昨年のチャンピオンドルダラー、今シーズンランキングトップ ソンカ・・・
こうやって並べると、ストーリーも含めて、役者が揃った!! とういう印象の決勝 Final 4!! 出来すぎちゃう?!www
こっちまで緊張するわ!!
出番が近づく。 ついつい息を詰めて見入ってしまうし、会場も同じ雰囲気。
アプローチラインに入った室屋選手。
そして「スモーク・オン!!」
よっしゃ!! 今年はスモーク出ずにのペナルティーは無い!! まずはひとつクリア!
ゲート前の最後のアプローチ。小さくラインを変えてゲートへ!
風が強くなる中、いよいよ室屋選手 スタート!!
ってか、パイロンが明らかに風で押されて曲がってるし・・・
機体から引かれたスモークも激しく流れて行ってて、風の強さがよくわかる。
決勝の最初の挑戦者。当然、基準タイムになるフライト。
いいタイムでプレッシャーをかけたいところやけど、8ではペナルティーももらってる。どう挑む?!
最初のバーティカルターン。しっかり水平を保って通過してから、一気に180°、上昇しながらの垂直ターン! 来た方向へと戻る!
今日、2名がオーバーG で失格になっている箇所! どうやら問題なく通過!
シケイン・・・スムーズか・・・
問題のラウンド・オブ・8でペナのゲート7、ここが鬼門!!・・・ 安全に行った?
水平ターンでまたまた来た方向へ折り返し!
自分が見ている方へと緑・青のファルケンカラーの機体が帰ってくる。
「やっぱりスモークの流れが速い!」 海風で陸側へと流れるスモーク。その動きは8までと比べても速くなっている。 その影響か? やや風でスライドしたように見える・・・
シケイン、そして最後の垂直ターン・・・
奇麗にまとめて来た?!(^^)
そしてフィニッシュ!!
気になるタイム! ペナルティーは??
・・・
「ペナルティー無し!! 55.2~3 秒ぐらい?!」
遠目なので双眼鏡でぱっと見ではハッキリとは分からなかったものの、55秒前半のよう!
「ソンカ選手のタイムを考えると、欲を言えば54秒台がほしかったけど、まったくもって悪く無い・・・ 表彰台は行けそうか?!!」
そんな印象!!(>_<)
正確には55.288秒だった。
あとは他の選手の結果を待つのみ!
一人でも室屋選手が上回れば表彰台が確定する!!
会場中の視線が、続くコプシュテイン選手に向けられる!
スクリーンの中間計測を気にしながらの観戦!
安定して飛んでいるように見える機体。その翼のカラーリングとは裏腹に派手さをなくし纏めてきているように見える・・・
遠目に見るタイム差を示すその色はどうだ?!
中間計測、そこには赤が並んでいく・・・
そして、フィニッシュ!
最後も赤!!! 室屋選手が上回った!
55.846秒
この時点で室屋さん、表彰台確定!!
当然、それを理解している会場! どっと沸き立つ!!
「ことしも結果が残ったぞ!」
時間を置かず、ドルダラー選手がスタート!!
強敵・ワールドチャンピオン! 全戦Final 4 進出中!
スタート直後の中間計測・・・ 緑! 室屋、負けてる~(>_<)
ゲート7を折り返して、2回目の中間計測・・・ 緑!! アカン!!
折り返した機体がこちらへと向かってくる! 少し修正が多いような挙動?!
シケインを抜け、最後の2度目の垂直180°、バーティカルターンへ・・・
ターンを・・・
・・・
「うわぁーーーーー!!」
どよめく会場!!
ちぎれたエアゲート=パイロン!!
そう、パイロンヒット!!! 3秒ペナルティー!!
第2戦でも、室屋を追ってパイロンヒットをかましたドルダラー選手、
第3戦の 千葉でも、まさかのパイロンヒット!!
2戦連続の似た展開!!
いや、ストーリーが繋がりすぎ!! なにその展開!!
なにはともあれ、これで優勝戦線からは離脱!
オーバーGなく決めるも、タイムは57.943秒!
室屋選手とのタイム差 +2.655!!
ペナルティーが無ければ勝てていた展開。でもタラレバは無し!
劇的展開で、2位以上確定!!!
切れたパイロンは、陸側・進行方向で右側のもの。
そしてその時の海面は、風で荒れて少し白波が出来そうなほど ↓
海側(左側)からの風は強い!
やはり、風で陸側に進路がスライドしたのだろうか・・・?
とにもかくも室屋選手の暫定1位は変わらず! 最低2位以上確定!
最後の去年から続くストーリー、ソンカ選手の結果を待つのみ!!
パイロン修復を待って、ソンカ選手!スタート!
今日、最後のフライト! もう祈るしかない!! 祈れ!!!
最初のバーティカルターンの直前、1回目の中間計測・・・
タイム差は緑!!!(;_;)
シケインを越えていく!
水平ターン180°グーンと力のこもったターンを見せて帰ってくる!
2回目の中間計測はどうなる?
表示は・・・?
スクリーンを見た瞬間に飛び込んできたのは・・・
ゲート4 ペナルティー +2秒!!!
Incorrect Level!!
最初のバーティカルターンの後のゲートで、傾いて通過してしまったよう!
そのせいでタイム差が赤に転じる!!!!!
そう、室屋選手のリードにかわる!!
シケインを抜け機体が最後のバーティカルターンへと向かっていく!
会場の雰囲気が熱を帯びて変わっていく!
そして・・・Finish!!!
タイム差表示・・・赤!!!!
ってことはそう!!
「勝った!!! 優勝!! 優勝や!」
いやもう言うまでもなく、会場は大はしゃぎ! 激熱の展開に大興奮!!
旗が振られ歓声が止まらない!
タイム差は、1.245秒の56.533秒!
2秒ペナルティーが無ければ、このコンディションの中で54.533秒の14よりも速いタイム!
改めて映し出されるFinal 4 の結果に対して、またまた大歓声と拍手・バンザイの手!
2連覇 & 2連勝!!
こりゃもう、期待以上の結果!!
すごいよな・・・
1年前と同じく、幕張の海岸に流れる君が代。
表彰台の真ん中に立ってるよ・・・
まさか2年連続でこの光景を見れるとは思ってなかったし、
去年以上の劇的すぎる展開! なんせ、ストーリーが伏線が、前フリが、すごすぎる!
漫画かっ!! って突っ込みたくなるぐらいwww
おまけに、これで、年間ランキングも1位になったし!!
またスゲーもの見させてもらった(^^)
よかったよかった!
確かにラッキーもあったし、純粋な “速さ” だけでは負けていたかもしれない。
でも、“タイム” では負けていなかった。
コンディションの中で上手く纏めて勝つ、そこにはシーズン当初から言い続けている、総合優勝を取りに行くための “強さ” があって、結果として今回はそれが千葉大会優勝という形になったのかな、といったところでしょうか (^_^)
相変わらず運営体制には疑問が残るところも・・・ではあったけど、
来年もまた見れたらいいな~~~
ってことで、またその日まで、
スモーク オン!!!