ティプタパス インカミング・ダイビング ランギロア 新婚&ダイビング旅行記
イアオラナ!!
タヒチ・ランギロアへのダイビング&新婚旅行記。 ようやくにしてそのメインポイント、世界に名だたるダイビングポイント「ティプタ・パス」編!!
ようやく本題スタート!!www
一言でティプタパスと言っても、上げ潮時と下げ潮時では違った表情を見せるダイビングポイント ティプタ。
海面水位に高低差が生まれることから、下げ潮の時は、ラグーン内から外洋へと流れ出るカレントになります。 なので、パス(水路)から離れたところでエントリーして、常時に東から西に向かって流れているオーシャニック・カレントに乗ってパスの入り口のコーナーまで行ってエグジットするのが基本のダイビング。 もし、アウトゴーイングの本流に乗ってしまうとピューーーーっと外洋に吹き飛ばされてしまいますwww
一方の上げ潮時には、外洋からラグーン内へと向かう「イン・カミング」、いわゆるインのカレント(流れ)に乗ったダイビング。
(只、単純に上げ潮時にはインとは言い切れなくて、時間帯的にはインでもラグーン内の水位が下がりきらないと、ずーっとアウトの流れが続くということもあり得るし、期間中、実際そんなこともありました。自然相手なので、このあたりは言い切れませんね・・・)
そのインのダイビング、流れに乗るなんて簡単に言ってるけど、その流れは、超を3乗で付けたくなるような、轟々とした激流!!
超・超・超 激流!! しかも、(ナイトロックスを使っているとは言え)、パスに入る手前のコーナーでの根待ちでの水深は30m。 インカミングについては、控えめに言っても、初心者にはおススメ出来ない (^^;
そんななので分けて書いていこうということで、今回は「ティプタ・パスの イン・カミング編」
【 ティプタパス イン・カミング 】
今回、お世話になったのは、宿泊したホテル(キアオラ)内にもショップを構えている「Top Dive」さん。タヒチ本島も含めていろんな島にショップを構えているダイビングショップ。
日本人ガイドさんも在籍してるんですが、今回の旅行の日程は6月、日本人ダイバーが少ない時期だからかなのかは知りませんが、不在でした(^^; “日本人ガイドさんがいる” ってのがヨッメ的には、安心で一押しポイントだったようですが残念w
当然、ブリーフィングも英語になりましたが、まぁ言っても潜るポイントはティプタパスかアバトルパスの2択。そんなに困ることもないってのが実際(^^)
ってことで出発! こっちはホテルの外の方のトップダイブのベースですが、ショップ前のビーチでもこの景色と透明度なのが、さすがのランギロア!!
ティプタパスはすぐそこ! ゾディアックに乗って移動!
インカミングでのダイビング、ホテルを出発してティプタパスを通って外洋へ。外洋へ出たら右へ曲がって、ちょっと行った先でエントリー。ダイビングにも依るけども、だいたい下の航空写真になぞったオレンジのラインのイメージで潜ります!(^^)
エントリーするとさすがの透明度のランギロアの海!! やっぱ(・∀・)イイ!!
【 ブラックフィンバラクーダ & オオメカマス 】
上で書いたように、初めはドロップオフの壁を左手にオーシャニックカレントに乗って流していくことが多かったティプタでのダイビング。それは、インの時もアウトの時も同じ。
流れに乗って流してパスの出口、コーナーに行くと流れのある中層に群れてるのがブラックフィンバラクーダ!
ティプタのバラクーダはそんなに巨大な群れでは(少なくとも今回は)なかったけど、とは言え、群れ好きダイバー なまもの的には、バラが見れるだけでも高ポイント!!!
カマスはカマスでも、こっちはかなりの数と密度で群れていた オオメカマス !
コーナー先の中層に浮いて群れてたこやつら! ストロボを当てられる距離に行くのがなかなか大変やった(^^; それでもストロボ光が回りきらず・・・ ストロボは INON の S2000の2灯 。こういう群れを撮ってると、やっぱ最新でガイドナンバーも大きくて照射角も広いZ330が欲しくなる(止まらぬ物欲)
パス内は激流で、腕ごとカメラも持ってかれそうなほどのコンディション
ストロボのアームを広げたらそれはもうエグくて、いちどカメラを持った腕を下流に持ってかれたら、腕を元のポジションに戻すのすらままならないほど で、カメラ持ってるのがシンドイほどやったけど、やっぱりストロボは持って行って正解!! じゃなきゃ、青被りの写真ばっかりになりますからね(>_<)
サイズ的にはブラックフィンバラクーダよりずっと小さいけど、群れのサイズ的には見ごたえありでした!(^^) こっちはヨッメが撮ってたGoProの動画(50秒) いいカンジに群れに接近で来たんで、ちょっとは雰囲気があるかと!
個人的には自分のダイビング姿を見るのは新鮮・・・w
【 グレイリーフシャーク & タイガーシャーク 】
そんなコーナーの先、ティプタパスの出口の海底はざっと見積もって50メートル。水深25メートルに居ておいて海底を見下ろしても、だーいぶ下に感じる。(そんな距離にある海底が見える透明度があるのがランギロアのスゴさ(^^) )
んで、そんなティプタパスの出口の海底には、グレイリーフシャークがうじゃうじゃ!! 見ててヨダレが出るほど、その海底に行ってみたい願望!! さすがにそんな水深に行ったらイッパツでDECOってアウトですが(^^;
しかしホンマにすごいサメの数で、パッと撮った1枚の写真 ↓
この写真の場合でも、1フレームに収まる範囲だけで24匹ものグレイリーフシャーク! サメ好きとしてはタマラン!!!!
ずーーーーっと下にいるグレイリーフやけど、コーナー付近の中層にも来てくれてることもあって、そんな時には迫力の接近戦!! フォルムがかっちょいいし、イッチャッテル目もカッチョイイ!!!
ちょっと動画も(40秒) ガイドさんが空気の入ったペットボトルの音を使って呼び寄せてくれました。
コーナーでグレイリーフを楽しんだら、そこからはインカミングのカレントに乗って、パスの内側へ。
日本で言う冬場、12月ののランギロアなら、グレートハンマーヘッドシャークも見れることもあるらしいですが、今回行った時期は6月。残念ながらその時期ではない(>_<) ですが! 今回のダイビング旅行では、自分のダイビング人生としては初めての大物に遭遇!!
パスの入り口付近を流れに乗って流し始めた時、現れた大物! それは、
コイツッ!!!!!!!! ↓
ええ・・・ ハッキリしない写真になっちゃいました・・・ これじゃちょっとずんぐりしたサバですか?!ってカンジにしか見えんwww
でも、間違いなく初めて見れました!
タイガーシャーク!!!!! 和名でいうところのイタチザメ!!!
ちょっと遠くで現れたタイガーシャーク! それを“ ソレ ”だと認識した瞬間、頑張ってがんばってガムバッテ猛ダッシュ!!!
撮れた写真を見て「うわ~アカン、ズームしても小さくしか撮れん・・・ さすがに遠い・・・」っと思ったらアレでした、
慌てすぎてて、ワイドコンバージョンレンズを付けたままテレ端にズームしてました orz.... 痛恨のミス!!! おかげで、こんな写真になってしまった(;_;)
でも、他のサメとは違うゴリゴリで図太いフォルム、タイガーシャーク特有の縞模様! 初めて見れて大興奮!! ホホジロザメに次いで2番目に危険とも言われるサメ界の重鎮様!!! (でもダイビング中に危ない目に合ったっていう話は聞きません)
ダイビング経験400本を超えてしまったけど初めて見れてすんげーーーー幸せ!! これがあるから、ランギロアってスゴイ!!(これはそのスゴさの、ほんの一面なんでしょうし、そうでしたけど)
さらに流れに乗ってパスを進んでいくと、段差があってそれまでの30メートルから20メートルと一気に水深が浅くなるラインに到着。当然、潮汐でラグーン内に流れ込む水の量は、水深がどうだろうが同じ量。水深が浅くなった分、ここから一気に流れが強くなってティプタパスがいよいよ本気を見せはじめます!
まったくフィンで漕いでなくても、びゅんびゅん周りの景色が後ろに飛んでいく! さすがはティプタパス、エキサイティング!!
そしてパスの中ほど、水路を横切って走る窪んでる溝、通称「キャニオン」の中に飛び込みます!
流れの影になってるキャニオン。多少は流れが大人しい溝の中になるキャニオン。っとは言っても掴まってればその位置に留まることができますよ~ って程度に穏やかなだけで、ご覧の通りのガン流れ!! 10秒程度の動画ですが、猛スピードの流れに髪はなびく。吐いた泡は真横に流れた後、複雑な流れに砕かれて縦回転しながら砕け散っていく。
これでも、まだまだ、本気のブン流れのティプタじゃないらしいですが、流れの弱い岩陰でコレ。本気でハードなインカミングのタイミングでのダイビングは、今回の日程では2ダイブでしたが、人生でイッチバンの激流ダイビングでした(^^;
で、そのキャニオンの中!! 上げ潮の流れの時には、コーナーから上がって来たグレイリーフシャークが溜まってて、サメ天国!! ヨッメの動画でも撮れた通り、大量のグレイリーフに大接近! (動画30秒)
あんまりにも流れが強すぎて寄りきれなかったのと、吐いた泡へのストロボのハレーションも重なって、残念なことに満足のいく写真は・・・(>_<) それでも、ワンフレームに入るグレイリーフの数は22匹!!!
こっちは、よ~~く見ればたぶん25匹!!! いやもうタマラン!! すげー数!
そしてその密度!!!
この6月の時期のティプタパスのサメには、交尾の時に付く歯形が体に有ったりするらしい。(サメはオスがメスを噛んで大人しくして抑え込んで交尾するんで、歯形が付く。そして、抑え込んだポジションが左右どっちになってもいいように、オスのちんちんは2本あります)
あんまりの流れの速さに、シャッター数が稼げなかった・・・
しかしまぁ、あんな急流のなか、悠々と泳いでられるアイツ等はスゴイよな~~ っと今更ながらの当たり前の感想w
【 イルカ!! 】
ライセンスを取ってからはや15年少々、上で出てくれたタイガーシャークは遭遇ゼロ、そしてシュノーケリングは別として、ダイビング中では小笠原でのたったの1回の遭遇だったイルカ。
ランギロアと言えば「イルカに会える、ってかそれどころか一緒に遊べる海!!!」 そんな触れ込みを誘い文句に、ヨッメにランギロア旅行をプレゼンテーションして、自分が前々から一度は来たかった場所を新婚旅行先に決めた今回の旅行。
「これでイルカが出んかったら、どんな顔していいやらやで、コレ・・・ ってか、今後の人生で、一生言われ続ける・・・」 (;゙゚'ω゚')
実はそんな危機感を抱えていた今回のダイビング。 今までのダイビングには無かった、何とも言えないヒリヒリとしたプレッシャーwww おのずと、ブルーウォーターに向けてこらす目にも気合が入る・・・
っが!!!
そんな心配は、早々に杞憂に終わりました!
結局あとから数えてみれば、10ダイブでイルカに遭遇出来たんで!
ほんと、今まででたったの1回だったのはナンダと! しかも1回で会えるのが1匹や2匹じゃなくて、時に10匹ぐらいの群れ!! イルカのレア度がデフレ崩壊www ランギロアってそんな海!!
普通はインカミングのタイミングでは会えることは少なくて、基本、下げ潮のアウトゴーイングのタイミングがイルカダイビング。
もちろんいつもがどうかは知らないけど、今回は、ラッキーなことにインカミングのタイミングでもイルカに会えました!
ティプタパスのコーナーで強いオーシャニックカレントに耐えて根待ちしていると~~
その流れに逆らって、後ろからイルカさん登場!!!! しかも、ヨッメの周りをグルグルグルグル!!
ぐるぐるぐるぐる!!!!
「あそぼーーーー!」っと言わんばかりに、ヨッメと対になって輪を描いて数回転!!
これが水族館でも、飼育されたイルカでもなく、まごうことなき本物の野生のイルカってところがスゴイ!!! どんだけフレンドリーなんよ!っと!!
今度はコッチに興味を示したのか、カメラ目線!!(>_<)
ランギロアのイルカは、人慣れしていて、っというよりむしろ好奇心が強くて、ダイバーと遊びたい気分の時には向こうからやって来てくれる!
しかも、人に触ってもらうと気持ちいのか、触られるとその場に留まって、しばらくボーーーっと身を任せて活動停止! 可愛らしい!!!! (※もちろん、触っていいってことはガイドさんに確認済み。ってよりガイドさんが触って見せてくれます(^^) )
そんなイルカタッチの様子を、ヨッメがバッチリ動画に収めてくれてました!! これには大興奮でした!!(動画60秒)
ひとしきりダイバーの私達と遊んでくれた後、青い海と太陽を受けながら、イルカさんは泳ぎ去って行きましたとさ(^^)
タッチで来たのはこのダイビング以外にも複数回! 見れただけで大興奮やった野生のイルカ、そのイルカに接近できるどころか、一緒に泳げるどころか、遊んでもらえるどころか、触らせてもくれる!
すんげーーーーぞ!! ランギロア!!!
運が良ければ、アウトリーフ側だけでなく、パス内でもイルカ!
特に、すごかった1本では、イルカに遭遇しにくいインカミングにも関わらず、イルカ → グレイリーフシャーク → イルカ の奇跡!!
中身の密度がとんでもないダイビングでした! ガイドさんと自分たち2人だけというタイミングのスキルとエアの持ちに余裕があるメンバーだったからですかね!(^^) ガイドさんも、DECOるぐらいコーナーでの根待ち、ティプタでの根待ちで粘ってくれたし、イルカとグルグル遊び! 最後は、ガイドさんが先にタンクの残圧がゼロになるほどまで粘ってくれたダイビング!
こんなエキサイティングなダイビングはそうそう無くて、記憶に刻み込まれるダイビングでした!
【 アジの大群にサンゴ 見どころは他にも 】
バラクーダだ!サメだ! イルカだ! っと大物が主役のティプタパス。 でも、それだけじゃないのがティプタパスの魅力!!
イッテンフエダイの群れが見れたり、
ティプタパス・キャニオン内では、ハタタテダイが群れていて南国らしい光景!(^^)
パスをさらにラグーン内に進んだ先のオーバーハング下には、暗いところが好きなトガリエビスにアカマツカサ。
浅場にはサンゴ(ハードコーラル)が群生! 波を受けた太陽の光と自分の影が海底に揺れて、ザ・南国!!!!
こうゆうのを見てるだけでも気持ちいい!
そんなサンゴのなかをエサを探して集団で移動するシマハギ。
ティプタパスの見どころはエギジット直前まで! 海面下すれすれ、水深50センチには今度はアジの大群!
30秒ほどの動画ですが、群れの大きさが分かるかと!(^^) これを見てしまうと、よけいに後ろ髪を引かれてしまってエギジットしたくなくなるwww
海は青いし、魚影も濃い! 最後まで楽しませてくれるし、なによりなにより激流のおかげで大物も出てエキサイティング!!
インカミングのティプタ・パス、魅力的すぎ!!!
最後の最後は、青い空と海を見て、〆の締めまで南国気分!
素敵なダイビングポイントでした!
でもっ!! ティプタパスの魅力は、インカミングだけじゃなくアウトゴーイングにもあり! っということで、次回は、ティプタパスでのダイビング、アウトゴーイング編!! です!(^^)
タヒチ・ランギロア⑥