CBRと趣味の言い訳部屋

なにかと言い訳と口実を見つけながら趣味と日常を綴るブログです(^^)

DIYでアルマイト処理!! 必要なものはなんだ? 準備編

 

整備あるあると言えば?!

 

「一度やりだすといろんな所が気になり始める」

 

ですよね~www

 

 

前回の記事で、リアブレーキのOHをしていたわけですが、例によって他に気になる箇所が出てきて(正確にはその少し前から気になってたんですが)。

 

ってことで、気になったからにはこの機会にやってみましょー!! ( ・∀・)ノ

 

で?!それはどこ?

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そうとなったら、さっそくチャッチャと取り外し。

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ブレーキランプのスイッチが付いてるんでうまいこと外して。

 

 

 

続いては、左ステップまわり

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こっちの方が汚れがヒドイっすね・・・

こっちサイドもポロっと取り外してこっからは室内!!(^^)

 

 

並べてみましょー

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うん・・・・汚れてる(^^; 

さてさて?

どう処理しましょうかね?!

 

 

・シフトリンクのロッド

細かいパーツはパーツクリーナーやら石鹸やらワイヤーブラシで磨くとして、まず手を付けたのはシフトペダルとミッションをつなぐリンケージロッド。(上の写真の左下の棒)

 

磁石にくっつく素材だったので、どうやら、くっつくタイプのステンレス素材っぽい。

 

ってことで、サンドペーパーで研磨 (^^) 

 

「よし! OK!!! ピカピカ!!」

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ロッドはこうして磨いてOKっとして・・・

 

アルミのステップホルダーはどうしようかな・・・っと。

アルミやから磨いてもスグ、ダメになるかも・・・?やし。

 

そうこう考えたり、調べたりしてるうちに、知った解決策!

そのせいで、ブレーキのオーバーホールから始まった今回のメンテナンスは、思いがけない方向へ動き始めたのでした・・・・

 

 

 

 

 

アルミはナゼ 錆びない?

さて一番汚れが気になったステップホルダー。こいつはどうやらアルミで出来てるようす。

軽くて腐食に強い、そんな一見サビないように見えるアルミですが、実際には、

 

「錆びるから錆びない」

 

ってのが実態に近い。アルミの地金は簡単に酸化し酸化アルミに変化するんですね。ようするにスグにサビるっということ。

 

この辺は高校化学で習った「イオン化傾向」の順にも表れてますね。

 

最も安定な金(Au)に対しアルミ(Al)はズイブン離れた、なんなら、水に触れると爆発的に反応する(だから無水アルコール中での保管が必須の)金属ナトリウムにすら近い場所にある。

 

ただ、この安定な酸化アルミの被膜=「不動態被膜」がソッコーでアルミ全体を覆ってしまうため、アルミ全体としては安定で一見「サビない」状態になれるそうで。

ステンレスに似た状態にあるわけですね(^^)

 

ただし、自然に出来る酸化被膜は薄く強度もないため、アルミのステップを磨いてキレイにしても、またそのうちアルミ特有のポチポチとした部分腐食が出来てきてしまうと思われます。

 

それを防ぐには、何らかの表面処理が必要なわけで、塗装をするか、もしくは自然に出来る以上の厚さの酸化被膜を作ってやるか・・・ということになりますね(^^)

 

 

そう!! 

 

表面処理として、この酸化アルミニウムの被膜を、電気を使った陽極酸化で、人工的に分厚く作るってのがアルマイト処理。

っていうわけで、今回はDIYで、その、アルマイト処理をやってみることにしましょ~~~(^^)

 

アルマイトと聞くと、赤や青やのキレイな色を思い浮かべがちですが、あれはアルマイトの行程に着色工程を組み込んだ結果。着色無しでもアルマイト処理は成立します! 今回は面倒だったから着色工程無しのアルマイト処理ですwww)

 

 

 

やってみよう! 自宅でアルマイト処理!

アルマイトの仕組みやら必要なものやらを、いろいろ下調べ。

案外、難しいコトは無さげ(^^) 準備から進めて行きましょー!

 

準備

さて、アルマイト処理してみよーって思ったら、とりあえず必要なものは揃えなくてはなりませぬ!

今回、DIYアルマイト処理をするにあたって買ったものは・・・?

 

 

・希硫酸

なには無くとも無いと始まらないのが「希硫酸」

買えたのは37%の硫酸溶液=37%希硫酸。車バイクまわりだと、バッテリー液として使われてますね(^^) こいつを15%濃度程度になるように希釈して、希硫酸の桶をつくって電解液として使用。この希硫酸バスのなかでアルマイト処理は進行します。

(“バッテリー補充液”として売られているのはダメです。アレは中身は精製水、もしくはホンノわずかに希硫酸を入れてある程度の液なので)

 

・電解槽

希硫酸を入れて電気分解をさせる反応槽。いわゆるホムセン箱でOK!

あんまり大きいと、十分な水深の希硫酸を確保しようとすると大量に必要になって苦労することになるんで底面積が小さいものの方がベター(^^)

縦15cm×横28cm×高さ17cm ぐらいの7Lぐらいのサイズを使用。

 

・アルミの針金(アルミ線)

対象物に通電させますからね。電線として。100均で売ってます(^^)

 

・アルミの板

対象物とは対をなす電極板として。適当なサイズを。今回はアルミ電線を付けやすいってことでパンチングメッシュの板を購入。

(本当はアルマイトを掛ける対象物の表面積に対しどれぐらいのサイズってのが有るらしいですが、そんな計算メンドウなので適当なものをチョイス)

 

・自動車のバッテリー

電気を使った陽極酸化アルマイト処理の仕組み。電源が必須。

本格的にやるなら、電圧やら電流もモニタリングできる安定化電源が最適なんでしょうが高いから却下。

車のバッテリーが上がっちゃった時にも、ブースターで繋いでジャンプできるしってことで今後の使い道も考えて自動車バッテリーで代用!

 

パイプユニッシュ

そうです、お掃除用のあれ。年末に大活躍のパイプに流し込むアレです(^^)

買ってきたアルミ板やアルミ線、そしてもともとのパーツには既にアルマイトが為されてたりします。汚れやらはじめから付いているアルマイトをいったん剥離させるために必要。(有効成分は水酸化ナトリウム=アルカリなので要注意!)

 

・精製水

ホームセンターのバッテリーコーナーあたりに売ってる、要するにめっちゃキレイにした水。さっきの希硫酸の希釈やら、処理するパーツの洗浄に。

 

・割り箸、タッパー

漬けたり洗ったり複数工程があるんで、有ると便利!

 

・安物の鍋かフライパン

最後はじっくりコトコト煮込みます!

いや、冗談じゃなくでマジで!

 

 

 

こいつらに加えて、もともと家にあったその他の必要機材もスタンバイ!

 

ブースターケーブル

バッテリーと電極を繋ぐよー。

 

・自動車用バッテリー充電器

バッテリー単体では途中で電力が追い付かなくなるやろうということで並列に使用。

 

・温度計、保冷剤

反応させていると温度が上がる液温が20℃越えると、出来たアルマイト層が溶け始めるってことなので温度管理のために使用。

 

・保護具(ゴム手袋・メガネ・ゴーグル)

希硫酸やらアルカリやら、それなりに注意を要する薬品を使います!!! 特にアルカリは、目に入るとかなーーーーり良くないのでホントに要注意!

 

こんなところかな(^^;

 

長くなったので、次回、実践編と行きましょう!